NSW Work Injury Claim

週次給付の停止は“金額問題”ではなく、争点設計の問題です

ja

週次給付の停止は“金額問題”ではなく、争点設計の問題です

週次給付の停止は、就労能力争点(work capacity)、Section 78、手続遵守争点(compliance)、130週/260週の法定論点が重なって起こることが多いです。先に停止理由を仕分けし、争点ごとに証拠を当てると立て直しやすくなります。

早期に守るべき重要ポイント

  • 停止・減額・根拠変更のどれかを先に特定する。
  • 有効なのは停止理由に直接答える証拠。
  • 最初の7日で案件の難易度が大きく変わる。

次に読むべきページ

収入が止まった直後の48時間初動仕分けチェックリスト

通知書、添付医証、最新の就労能力証明(Certificate of Capacity)、賃金明細、シフト記録を集め、停止理由を文言レベルで確認します。

理由を ①就労能力争点(work capacity) ②Section 78/責任 ③閾値争点(threshold) ④手続遵守争点(compliance) の4分岐に分類します。

同時に PIAWE、指数調整、副業収入の反映漏れがないか金額面を確認します。

重要資料には『提出日・提出先・受領記録』を付け、後日の『未提出』主張に備えます。

なぜ週次給付が止まるのか:4分岐で先に判定

1) 就労能力分岐(work capacity):就労可能・増収可能と評価された場合は、内部見直し(internal review)と Section 44 レビュー時系列を同時に設計します。

2) 責任分岐(Section 78/liability):因果関係・既往歴・証拠不足を理由に否認/制限されるため、通知理由を1項目ずつ反証します。

3) 閾値分岐(threshold):130週/260週到達後は要件が厳格化するため、Section 39/32A と WPI 証拠を前倒しで整えます。

4) 非協力分岐(non-compliance):治療・復職・資料提出の不履行を指摘された場合、時系列と実施記録で事実を組み直します。

正式に停止争いへ進む前の緊急証拠チェックリスト(Urgent evidence checklist)

1) Certificate系:最新の就労能力証明(Certificate of Capacity)を更新し、機能制限・職務不適合・現実的な就労調整案を主治医意見で具体化。

2) 賃金記録系:給与明細、雇用/税務記録、残業手当、副業資料を揃え、PIAWE の低算定や減額幅の誤りを補正。

3) IME資料系:IME報告書、紹介経緯資料、項目別反論メモを作り、評価の飛躍や事実誤認を明確化。

4) 閾値証拠系:130週/260週、Section 39/32A、WPI関連資料を先行整理し、短期の給付再開だけで終わらせない。

5) 連絡記録系:メール・SMS・通話メモ・受領確認を保存し、review/PIC で手続経過を再現できる形にする。

停止後の4ステップ実行計画

Step 1:通知を精読し、法律論点と事実論点を分離する。

Step 2:論点別に医療・賃金・手続の証拠パックを作る。

Step 3:内部見直し(internal review)と PIC を並行設計し、待ちの姿勢を避ける。

Step 4:Section 39/32A と WPI 閾値を同時点検し、先の打ち手を確保する。

停止前によく起きる4つの失敗(Pre-cutoff failure modes)

停止前から給付基礎が過少算定のまま放置される:残業・手当・シフト差額・副業収入が PIAWE に反映されず、減額が先行してから停止で損失が拡大します。/weekly-payments/piawe-calculation と /weekly-payments/request-piawe-recalculation を同時に点検してください。

一般的な医証だけで保険会社(insurer)の理由に答えていない:『就労不可』だけでは適切業務(suitable duties)、労働時間拡大、現時点で就労能力なし(no-current-work-capacity)論点を崩せません。機能制限・症状変動・職務要件不適合を具体化する必要があります。

電話中心で進め、書面の争点整理が遅れる:口頭やり取りは保険会社(insurer)側要約で固定化されがちです。提出日・提出先・受領記録付きの書面異議(challenge)を早期に作成し、レビュー/PIC 資料を並行準備します。

130週/260週とWPI閾値の準備開始が遅い:短期の資金回復だけに寄ると、Section 39・Section 32A・WPI の証拠窓を逃し、長期給付や重度受傷ルートで不利になります。

給付停止を“案件全体の結論”にしない

給付停止は単独問題ではなく、PIAWE低算定、医証フレームの弱さ、IME起点の不利評価、130週/260週閾値準備不足が重なって起きることが多いです。

実務では、停止争点と賃金再計算、医療証拠の再設計、閾値戦略を同時進行で扱う方が、短期回復と長期権利の両立に有利です。

No Win, No Fee(案件要件により適用)で文書レビューを先行し、厳格な期限管理で遅延・時効リスクを避けることが重要です。

労災の基礎アンカーページ

NSW労災補償の総合ガイド は、週次給付・治療承認・紛争エスカレーションの基本導線です。この土台を押さえた上で、本ページの診断別戦略を進めてください。

主要な法令・公的参照先

よくある質問

止まった給付は戻せますか。

戻せる可能性はあります。停止理由を特定し、対応する証拠を短期間で揃えることが重要です。

内部見直し(internal review)の結果待ちが必要ですか。

必須ではありません。実務では review と PIC 準備を並行する方が安全な場面が多いです。

医師の『就労不可』だけで十分ですか。

十分でないことがあります。機能制限と職務不適合を具体化する必要があります。

停止問題と PIAWE 問題は同時に扱えますか。

はい。むしろ同時対応しないと損失評価が歪むことがあります。

週次給付停止後の最初の48時間で、何を最優先で集めるべきですか。

停止通知、最新の Certificate of Capacity、直近13週の賃金・残業・手当記録、IME/復職関連資料、提出日と受領記録を優先して揃え、停止理由と証拠の対応表を作成してください。

給付停止案件では、期限管理と No Win, No Fee 条件は本当に重要ですか。

重要です。期限は review・エスカレーション可否を左右し、No Win, No Fee の適用は事務所と案件条件で異なります。早期に文書で方針整理することが安全です。