ページの概要
毎週の入金が同じだから正しい、とは限りません。PIAWEの改定率反映(指数調整)が未反映・遅延、または誤った基礎額のまま運用されると、過少支払は長期間にわたり積み上がります。
このページは一般情報であり、法律助言ではありません。ご自身の請求、証拠、期限、保険会社の決定について個別の助言を受けてください。
先に確認すべき重要事項
- まず基礎額(PIAWE)を確認し、そのうえで指数調整の反映時期を点検します。
- Section 37/38の段階変更、就労能力判断、指数調整は同時に絡みやすいです。
- Section 39(260週)に近づく前に、書面で再計算と差額請求の準備を行うべきです。
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48時間の初動確認:まず疑うべき四つの兆候
給付額が長期間ほぼ固定なのに、保険会社が適用日・算定方法を明示しない。
差額支払が出ても金額が小さすぎる、または一部期間しか補正されていない。
段階的減額(Section 37/38)後の金額の組み立てが通知書と一致しない。
同時期にPIAWE低算定、就労能力判断、Section 78通知が重なっている。
指数調整の本質と、見落としが起きる理由
指数調整は“上乗せ給付”ではなく、制度上の更新を給付に反映させる基礎処理です。
指数調整はまずPIAWEの基準額に反映され、その後、該当期間の法定給付率が適用されます。最初の13週は通常95%、14週目から130週目までは就労能力がない場合通常80%で、週15時間以上働く場合は95%が適用される可能性があります。130週後の継続資格は別の法定要件によって判断されます。
未反映・一部反映・誤った基礎額への反映が起きると、以後の全期間に誤差が波及します。
実務で多い誤りの手続
① 初期PIAWE誤りが是正されない、② 調整しても未払差額に反映しない、③ 段階的減額後も旧基礎額を使用、④ 計算過程を開示しない。
この複合類型が、長期の過少支払を生みます。
最初の48時間+7〜14日で行うべきこと
最初の48時間:保険会社に書面で算定内訳(基礎額・適用日・算定方法・各期間金額)を請求し、検証可能な計算手続の開示を求める。
3〜7日目:過去通知・送金記録・賃金資料を照合し、期間別差額表を作成。
7〜14日目:回答が曖昧なら内部見直しを開始し、PIC手続に備える。
Section 39(260週)が近い案件での注意点
260週付近では、過去の低支払の放置がそのまま回収余地の縮小につながります。
停止通知を待たず、早期に時系列と証拠を固めることが重要です。
証拠資料:再計算と差額回収を進める六つの資料
1)初回・以後の週次の所得補償通知、2)各期の支払通知・送金明細、3)保険会社の算定内訳と内部見直し回答、4)給与明細・労働時間・雇用主の給与記録、5)Section 78/就労能力判断関連文書、6)自作の期間別差額表。
未払差額を回収できるかは、『どの期間に、どの算式で、どれだけ不足したか』を一続きの証拠で示せるかに大きく左右されます。
主要法令・機関(用語を揃えるために)
Workers Compensation Act 1987(週次の所得補償と Schedule 3 の指数調整枠組み)、SIRA 指針、Personal Injury Commission(PIC)が主要な判断軸です。
保険会社宛の書面では PIAWE / 指数調整 / 算定内訳 / 未払差額 / Section 37・38 段階的減額 / Section 39 の用語を統一すると、見直しが進みやすくなります。
『問題なし』と回答された場合の次の一手
争点を“基礎額”“指数調整”“就労能力判断”に分け、内部見直しで書面回答を求めます。
解決しない場合はPICへ段階的に移行します。
労災補償の基礎ガイド
NSWの労災補償総合ガイド は、週次の所得補償、治療承認、正式な紛争手続を確認するための主要な参照先です。まずこの土台を整理してから、本ページの具体的な手順を検討してください。
よくある質問
指数調整は自動で反映されますか。
制度上は反映されるべきですが、実務では漏れや遅延が起きます。
差額が小さくても請求すべきですか。
はい。週単位の小差が長期で大きな損失になります。
保険会社が計算過程を出さない場合は?
書面催告と内部見直しを行い、必要ならPICへ進みます。
PIAWE誤りと指数調整誤りは同時に争えますか。
同時処理が原則です。片方だけ直すと再び誤差が残ります。
260週直前でも間に合いますか。
可能性はありますが、直ちに証拠整理と再計算請求を開始すべきです。
次のステップ
このページの状況がご自身の請求に近い場合は、まず問題を正しい手続に当てはめ、その上で証拠の補強、書面通知への対応、無料相談・請求内容の確認のどれを先に行うかを決めてください。
