主要な法令・公的参照先
まず押さえる要点
短い答えは「現金払いだっただけでは、自動的に請求が失敗するわけではない」です。NSW workers compensation では、問題は支払い方法そのものではなく、あなたが実質的に worker だったか、けがが仕事中または仕事に関連して起きたか、そして pre-injury average weekly earnings(PIAWE)を証拠で再構成できるかです。給与明細がない案件ほど、メッセージ、シフト表、銀行入金、現金受領メモ、同僚証言、現場写真、医療記録を早く固定する必要があります。

現金払いの仕事では、雇用関係・受傷事実・PIAWEを別々に証拠化します。
先に守るべき重要ポイント
- 現金払い、cash in hand、非公式な給与でも、それだけで worker status が否定されるわけではありません。
- 争点は通常、雇用関係、労働中の受傷、収入額、PIAWE、雇主の否認、保険会社が依頼した証拠不足に分かれます。
- worker か contractor かはラベルではなく、指揮命令、勤務時間、道具、制服、事業への組込み、商業リスクなどの実態で見られます。
- 給与明細がない場合、PIAWE は銀行入金、メッセージ、シフト記録、日誌、税務資料、同僚証言など複数資料で組み立てます。
- 雇主が「働いていない」と否定する前提で、連絡履歴、現場出入り、CCTV依頼、作業写真、医療初診記録を早く保存します。
- このページは一般情報です。期限、税務、移民、雇用関係の細部、PIC手続が絡む場合は個別助言を優先してください。
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クイック回答:現金払いでも最初に確認する三つのこと
まず、現金払いだった事実と労災補償の可否を混同しないでください。最初に確認するのは、あなたが誰のために働き、誰の指示で、どこで、何時から何時まで、どの作業をしていたかです。支払いが現金でも、勤務実態が雇用に近ければ worker status の議論が残ります。
次に、受傷の医学的記録を固定します。初診時に「仕事中に何をして、どの部位を、いつ痛めたか」が記録されていないと、後で雇主や保険会社が事故自体を争いやすくなります。最後に、収入記録を一つの完璧な資料に頼らず、複数の小さな証拠で PIAWE を再構成する準備をします。
worker status:雇用か contractor かを実態で見る
雇主が「現金だから contractor」「登録していないから従業員ではない」と言っても、それだけで結論は出ません。実務では、指揮命令の程度、固定シフト、誰が道具を用意したか、制服や現場ルール、代替要員を自分で出せたか、損益リスクを負ったか、仕事が相手事業に組み込まれていたかなどを合わせて見ます。
証拠としては、採用時のメッセージ、シフト表、グループチャット、作業指示、現場写真、制服、名札、車両や道具の提供、同僚の確認、顧客とのやり取り、現場入退場記録が役立ちます。「誰が、何を、いつ指示したか」を時系列にすると、単なる主張より強くなります。
受傷事実と仕事との関係をどう証明するか
現金払い案件では、雇主が事故報告を作らない、または後から存在を否定することがあります。できるだけ早く、受傷直後のメッセージ、電話履歴、現場写真、目撃者名、CCTV保存依頼、救急・GP・病院記録、certificate of capacity を保存してください。
医療記録では、症状だけでなく作業動作を具体的に残します。例えば「荷物を持ち上げた」「滑った」「機械に挟まれた」「長時間の反復作業で悪化した」などです。後から Section 78 通知や否認が出た場合、この初期記録が因果関係の土台になります。
PIAWEを給与明細なしで再構成する方法
pre-injury average weekly earnings(PIAWE)は週次給付率に直結します。正式な payslip がない場合でも、銀行入金、ATM入金、現金受領メモ、ロスター、シフト表、日誌、テキストメッセージ、税務記録、invoice、同僚証言、雇主が時給や勤務時間を認めたメッセージを組み合わせます。
大切なのは、金額だけでなく期間と勤務パターンを示すことです。例えば、通常の曜日、開始・終了時間、休憩、時給、週ごとの変動、現金と銀行振込の混在を表にします。保険会社の wage calculation を取り寄せ、抜けている週、低く扱われた現金分、別仕事や second income の扱いを確認します。
雇主が働いていない、または賃金を払っていないと否定した場合
この場面では、感情的な反論より証拠の分類が重要です。雇用関係の証拠、受傷日の証拠、収入の証拠を分けて整理します。雇主との通話履歴、シフト確認、現場で撮った写真、作業服、顧客や同僚の証言、通勤・位置情報、メッセージ内の時給や支払日を保存してください。
雇主に追加書類を頼むだけで待つのは危険です。記録が消える前に、自分側で保存できるものを確保し、保険会社には「何が不足しているのか」「どの資料に依拠したのか」を書面で求めます。
拒否、過少支給、work capacity decision が出たとき
保険会社が claim denied、低い PIAWE、または work capacity decision を出した場合、決定書の理由を一つずつ読みます。雇用関係の否定、受傷事実の否定、収入証拠不足、医療因果関係、suitable employment、current work capacity など、争点を混ぜないことが重要です。
補足証拠で解決できる問題と、Personal Injury Commission(PIC)などの正式手続が必要な問題を分けます。期限や手続が絡むため、通知日、受領日、医療証拠、賃金資料、雇主資料を同じ表で管理してください。
最初の48時間でやること
受傷直後または雇主が否定し始めた時点で、メッセージと写真をバックアップし、同僚に見たことを短く確認してもらい、医師に作業内容を正確に伝え、シフトと収入の表を作り始めます。CCTVや現場記録は早く消えることがあるため、保存依頼も検討してください。
税務や移民、雇用法の心配があっても、労災の医学・賃金・雇用関係の証拠を放置すると不利になります。個別事情が複雑な場合は、一般ページだけで判断せず、早めに資料ベースの助言を受けてください。
労災の基礎アンカーページ
NSW労災補償の総合ガイド は、週次給付・治療承認・紛争エスカレーションの土台です。まず基礎を押さえた上で、本ページの個別戦略を進めてください。
よくある質問
現金払いだとNSW労災請求はできませんか。
いいえ。現金払いだけで自動的に請求が否定されるわけではありません。worker status、受傷事実、仕事との関係、PIAWE を証拠で示す必要があります。
給与明細がない場合、PIAWE はどう証明しますか。
銀行入金、現金受領メモ、シフト表、メッセージ、日誌、税務資料、invoice、同僚証言、雇主が時給や時間を認めた記録などを組み合わせます。
雇主が働いていないと否定したらどうしますか。
雇用関係、受傷日、収入を分けて証拠化します。メッセージ、通話履歴、現場写真、CCTV保存依頼、同僚証言、医療初診記録を早く確保してください。
contractor と呼ばれていたら worker ではありませんか。
ラベルだけでは決まりません。指揮命令、勤務時間、道具、制服、事業への組込み、商業リスクなど実態を総合して見ます。
保険会社が低い週次給付率を出した場合は。
wage calculation を取り寄せ、抜けている現金分、勤務週、混合収入、PIAWE の根拠を確認し、必要なら再計算を求めます。
次にやること
自分の事案がこのページに近いなら、論点を正しいルートに当てはめてから、証拠補強・通知対応・無料チェックの順序を決めてください。